できれば来て欲しくない、避けて通れるものなら通りたい、大切な人との別れの時。葬儀、お葬式の手配の必要性は、突然にやってくるものです。 いざ、実際にお葬式やご葬儀の手配をする時というのは、非常に短い時間の中で、多くの大切なことを決めていかなくてはなりません。
また、ご葬儀に関しての考え方は、お亡くなりになった故人様ご本人、ご遺族様、ご親戚などの間に様々なご意見やお考えがあることが普通です。 密葬・家族葬・火葬式など、ごく近しい家族・親族だけでご葬儀を簡素に執り行うケースが増えてきていますが、 ご親戚などと考え方が食い違っていたりして、後からトラブルを招くケースも多くあるようです。
現在では、ご自身やご家族の方との最後のお別れについてや亡くなった後の整理について、元気なうちから、きちんと取りまとめをしておく方が増えてきています。
親なら誰もが、「自分のことで子供たちに負担をかけたくない」と考えるものです。そのため、ご自身のご葬儀や、お葬式後の埋葬などについては
- 火葬のみで簡素に済ませて欲しい
- ごく近しい家族だけで見送ってくれれば良い
- 遺骨は樹木葬や海洋散骨にして、子供には供養などの負担がいかないようにして欲しい
というようなお願いをされることが多いものです。
しかしながら、逆に弔う側のご遺族やご親戚から見ると、
- 亡くなったことを知らせないわけにもいかないし、知らせたからにはご葬儀にお招きした方が良いのでは
- 簡素にとは言われたが、やはりきちんとしたお葬式を出してあげたい
- 樹木葬など、人気はあるようだが、墓参りの際にはどこに手を合わせれば良いのか
など、故人様ご本人の意向とは必ずしも合致していないケースが良くあります。
ご兄弟がいらっしゃる場合は、兄弟間でも考えが食い違うこともあるため、故人の意向も尊重しながら、 悔いの残らないお別れの方法についても出来る限り事前に話し合いを行っておきたいものです。
現在では、ごく近しい遺族や親族だけで送る「家族葬」というご葬儀形態が好まれるようになって来ています。 ただ、「家族葬」を行う場合は、故人やご自身の人間関係やご親族の意向などをきちんと確認した上で判断しないと、後々トラブルになるケースもあります。
例えば故人が現役を退いてあまり期間が経っていない場合、後で訃報を伝え聞いた関係者やお世話になった方たちが、ご自宅の方へご弔問にお越しになるというケースがあります。 また、ごく近親者だけの家族葬で、という故人の希望のもと葬儀を執り行ったところ、式後に参列しなかった(お招きしなかった)ご親族とトラブルになった、というようなお話も良く耳にします。
大切な方との最後のお別れの時間が、このような形で悔いを残したり、後味の悪いものになってしまっては元も子もありません。
先ほども申し上げましたが、故人様ご本人の意向をお伺いすると、多くの場合は子供世代に負担をかけたくないという考えから、「葬儀は簡素に、ごく近しい遺族だけで」とお伝えになる方が多いです。 ただ、ご親族やお世話になった方々との人間関係など、故人様やご遺族様の背景を充分に配慮し、「本当にそれで良いのか?」ということを話し合っておくことが大切です。
事前の準備なしにご葬儀の手配を迎えた場合、葬儀社の担当者から
- 祭壇のお花が少し寂しいですね。最後のお別れですから、お花いっぱいで送ってあげませんか?
- 最後にきちんとお風呂に入れてあげて、きれいにお化粧して旅支度を整えてあげませんか?
と言われたら、喪主であるあなたはどうお答えになるでしょうか。
まず間違いなく、「そうですね、お願いします。」とお答えになると思います。 上記のような判断のしやすい項目だけでなく、お葬式直前のご手配においては、様々な「思いもしなかったこと」に判断を下さねばなりません。
大切な人との最後のお別れに際して、大きな悲しみの中、またご危篤からご逝去までの付き添いなどで心身ともにお疲れの中、普段のような冷静な判断ができるとも限りません。 本来必要でないものを、葬儀社の勧めのままに入れてしまったり、本当はしてあげたかったことができなかったりという悔いを残すような結果を招かないためにも、 ぜひ複数の葬儀社とご葬儀についての事前相談を行っておきましょう。
最も気になる、葬儀費用の仕組みのページでも詳しく解説をしていますが、葬儀社が「●●円~」とご案内している「●●円」の部分は基本プランと呼ばれます。 この基本プランの考え方は葬儀会社によって様々で、実際に「ごく一般的で、常識的なお葬式」を執り行おうとした場合には多くのオプション経費がかかり、 基本プランとはるかにかけ離れた金額になってしまうこともあります。
また、追加費用なしのプランを選択し実際のお葬式になってみたところ、祭壇のお花があまりにも寂しくて親族からも苦言を言われてしまった、などというケースもあり得るのです。
心にゆとりのあるうちに、葬儀社の担当者と事前相談を行っておけば、
- 本当に必要だから、見積に入れて欲しいこと
- 葬儀社からはお勧めされたけど、相談の結果必要ないから見積から外して欲しいこと
- 大切な人との最後のお別れにおいて、特別に行って欲しいこと
など、悔いの残らないお別れにするために必要なことが整理できます。
事前にきちんと打ち合わせを行い、故人やご遺族の意向をきちんと把握した葬儀社の担当者にお葬式を依頼すれば、いざ当日になってから段取りと異なるものをお勧めされて困ることもありません。 ぜひ今のうちからご葬儀に関する事前の相談を行っておきましょう。
今話題の「終活」。
終活とは、人生の終わりに際しての準備活動を略した用語であり、人生の最後を自分にとってより良いものとするために行う準備の総括を意味する言葉ですが、
終活を始めるにあたり、その手助けとなるものが「エンディングノート」です。
現在では様々な葬儀社が、この「終活」に力を入れており、エンディングノートも様々な形式のものが配布されています。
- 遺言書のように難しく考える必要もなく、手軽に始められる
- 家族や大切な方々への想いをメッセージとして残せる
- 家族が迷うことなく、また慌てることなく葬儀を進める手助けになる
- 葬儀スタイルや規模を家族と話し合うことで葬儀の費用が明確になる
- 突然の病や要介護時に家族への負担が軽減される
- 自身の最期を考えることで今生きていられることを幸せに思い感謝できる
いつか必ず訪れる最期の時まで自分らしくいるために。そして残される家族を想い書き綴るエンディングノート。 あまり堅苦しく考えず、自分らしく生きたのだから自分らしく逝きたいという素直な想いを形に残しませんか。
終活については様々な葬儀社がセミナーなどを行っていますが、中でも互助会系の葬儀社は上質な葬儀式場などを用いて充実したセミナーを行い、
様々な体験会なども積極的に行っています。一度参加されてみてはいかがでしょうか。
本サイトでお勧めしている葬儀社が開催しているものであれば、どちらであっても信頼がおけるところばかりですのでご安心ください。